バングラデシュにGMナス栽培中止を要望

バングラデシュで2014年1月に遺伝子組み換えナス(Btナス)の栽培が始まり、食べものや農業から生物多様性の問題を考える私たちは懸念を強めています。2014年5月26日から28日まで同国のシェイク・ハシナ首相が来日されたことを受け、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)」は同国大使館にBtナスの栽培を中止してほしいという要望書を送りました。

2104年5月28日

バングラデシュ首相
シェイク・ハシナ様

食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク
共同代表 天笠啓祐、河田昌東

要望書

[要望]

貴国は以前から遺伝子組み換えジャガイモ、遺伝子組み換えナスなど遺伝子組み換え作物の試験栽培を実施していましたが、2014年1月から遺伝子組み換えナスの栽培を解禁し、農家に苗の配布を始めたと聞き及んでいます。私たち日本の消費者は、この行為に対し強く抗議します。

もしこのまま遺伝子組み換えナスの栽培が行なわれ、流通することになれば、貴国内での食の安全に影響を及ぼすだけでなく、貴国内で栽培されている農作物を汚染する可能性があり、輸入国への影響も懸念されます。私たちは、このまま栽培が進められた際には、日本の消費者に呼びかけ、貴国内で栽培されている農作物の輸入をボイコットすることも考えています。ただちに遺伝子組み換えナスの栽培を中止するとともに、遺伝子組み換え作物・食品の販売を禁止することを求めます。

[理由]上記要望を行う理由は下記の通りです。

1. 今回栽培が解禁された遺伝子組み換えナスは安全性に問題があることが指摘されており、この品種の開発が行われたインドをはじめ、フィリピンでも栽培が禁止されている。

2. 当該品種にかかわらず、遺伝子組み換え作物による生態系への悪影響、栽培従事者への健康被害、消費者への健康被害などのリスクについて多くの科学者が指摘している。

3. このようなリスクは、1992年の環境と開発に関する国連会議(UNCED)で採択された「予防原則」に則って回避されるべきである。

4. 遺伝子組み換え作物の栽培は、農業の生物多様性を著しく損なう行為であり、貴国も加盟している生物多様性条約で採択された「愛知ターゲット」の目標達成に逆行する行為である。

5. 貴国の農家の多くは自家採種による持続可能な農業を行なっているが、遺伝子組み換え作物の栽培は毎年多額の現金支出を必要とするもので、その結果として貧富の格差を拡大することとなる。

以上

This entry was posted in 食農市民ネット, 意見書・要望書. Bookmark the permalink.

Comments are closed.