2020年全国GMナタネ自生調査報告会
日時:2020年10月15日(木)14時~16時
会場:参議院議員会館講堂
主催:食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
定員:実参加50名、オンライン参加100名
(定員外でもライブストリーミングでご視聴いただけます)
2005年に始まった市民の手による遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査は今年で15年目になります。今年は新型コロナウイルスの流行により、自生調査を中止ないし縮小せざるをえない地域もありましたが、そのような状況にあっても全国で調査活動が取り組まれました。今回も市民によるGMナタネ自生調査結果や各地域での取組みなどが報告されます。オンラインでの参加も可能とし、全国からご参加(視聴)していただける方向で準備中です。
ゲノム編集生物の開発が内外で進められ、米国ではすでに流通して、日本でもいつスーパーに並んでもおかしくない状況です。日本では規制はおろか届け出も任意、表示義務もないため、食卓にのぼることになっても消費者にはわかりません。ゲノム編集を応用した遺伝子ドライブによる害虫の駆除なども現実のものになろうとしていますが、特定の種の絶滅と関連生物への影響など、生態系への深刻な影響が懸念されます。ゲノム編集をヒトに応用したデザイナーベイビーの誕生も報じられていますが、新型コロナウイルスのDNAワクチンもヒトの遺伝子の改変への道を開くものともいえるもので、遺伝子操作技術は十分な安全性と環境影響の評価を経ないままに急速に広がっているのです。
農水省・環境省との意見交換も予定しています。消費者の声、生産者の声、市民の声を、行政に伝えましょう。ゲノム編集をはじめとした遺伝子操作技術の急激な推進に、ブレーキをかけましょう。
開催報告
「2020年全国GMナタネ自生調査報告会 -生物多様性を脅かすゲノム編集作物-」が開催されました。集会では、コロナ禍にめげず全国で実施されたGMナタネ自生調査の結果が報告され、北海道小樽で輸入ナタネの陸揚げがないにもかかわらずGMナタネの自生が発見されたことなどが報告されました。行政との意見交換では、GMナタネが他の植物と交雑している問題や隠れGMナタネ(検査キットで検出されないGMナタネ)の問題などが議論されました。
全国調査結果(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン集約分) 1次検査 総 陽性 RR LL 両 陽性 検体 計 耐性 耐性 耐性 率 北海道 23 4 0 4 0 17% 青森県 17 1 0 1 0 6% 岩手県 20 0 0 0 0 0% 宮城県 22 9 2 7 0 41% 秋田県 0 0 0 0 0 ― 山形県 0 0 0 0 0 ― 福島県 0 0 0 0 0 ― 茨城県 12 0 0 0 0 0% 栃木県 19 0 0 0 0 0% 群馬県 29 0 0 0 0 0% 埼玉県 31 0 0 0 0 0% 千葉県 15 0 0 0 0 0% 東京都 41 0 0 0 0 0% 神奈川県 57 6 0 6 0 11% 新潟県 0 0 0 0 0 ― 富山県 0 0 0 0 0 ― 石川県 0 0 0 0 0 ― 福井県 0 0 0 0 0 ― 山梨県 18 0 0 0 0 0% 長野県 10 1 0 1 0 10% 岐阜県 0 0 0 0 0 ― 静岡県 40 2 0 2 0 5% 愛知県 20 3 1 2 0 15% 三重県 0 0 0 0 0 ― 滋賀県 17 0 0 0 0 0% 京都府 24 0 0 0 0 0% 大阪府 55 0 0 0 0 0% 兵庫県 29 6 1 5 0 21% 奈良県 6 0 0 0 0 0% 和歌山県 2 0 0 0 0 0% 鳥取県 2 0 0 0 0 0% 島根県 5 0 0 0 0 0% 岡山県 8 0 0 0 0 0% 広島県 8 0 0 0 0 0% 山口県 15 0 0 0 0 0% 徳島県 5 0 0 0 0 0% 香川県 10 2 0 2 0 20% 愛媛県 10 0 0 0 0 0% 高知県 10 0 0 0 0 0% 福岡県 41 15 3 12 0 37% 佐賀県 5 0 0 0 0 0% 長崎県 4 0 0 0 0 0% 熊本県 85 0 0 0 0 0% 大分県 19 0 0 0 0 0% 宮崎県 10 0 0 0 0 0% 鹿児島県 12 0 0 0 0 0% 沖縄県 0 0 0 0 0 ― 合計 756 49 7 42 0 6%